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4人家族の私が「何人世帯から得なのか」を確かめたくなった理由
我が家は4人家族だ。夫婦と、育ち盛りの子どもが2人。月の電気使用量は平均380kWh、電気代は季節によって1万5千円から2万3千円の間を動く。
TERASELでんきを選んで申込みまで済ませた私だが、一つ、まだ言語化できていないことがあった。
「そもそも、TERASELでんきは何人家族から得になるんだろう?」
公式サイトにも、比較サイトにも、「世帯人数が多いご家庭におすすめ」「電気をたくさん使う方ほどお得」と書いてある。私自身、その説明を信じて超TERASELプランを選んだ。
だが、「多いほどお得」という言葉は、裏を返せば「少ないと得じゃない」ということでもある。では、その境目はどこなのか。2人暮らしなら?3人なら?我が家のような4人なら、実際いくら安くなるのか。
ここが曖昧なまま「なんとなくファミリー向けだから」で選ぶのは、過去に新電力で痛い目を見た私の流儀に合わない。だから、世帯人数別に実際の金額を計算してみることにした。
この記事は、2人・3人・4人・5人の各世帯で、TERASELでんきに切り替えると電気代がいくらになるかを、実額で試算した記録だ。あなたの世帯人数の欄を見れば、自分の家の答えが分かるように作った。
なぜ超TERASELは「世帯人数が多いほど得」なのか
試算に入る前に、「なぜ世帯人数が多いほど得なのか」の仕組みを押さえておきたい。ここが分かると、試算表の数字が腑に落ちる。
超TERASELプランは3段階の従量料金になっている。使用量が増えるほど、規制料金との単価差が広がる設計だ。東京エリアで見ると、こうなる。
| 使用量帯 | 東京電力 従量電灯B(規制料金) | 超TERASEL東京B | 1kWhあたりの差 |
|---|---|---|---|
| 1段階(〜120kWh) | 29.80円 | 29.80円 | 差なし |
| 2段階(121〜300kWh) | 36.40円 | 34.26円 | 2.14円 安い |
| 3段階(300kWh超) | 40.49円 | 35.64円 | 4.85円 安い |
※東京エリア・税込・2024年9月1日時点。燃料費調整額・再エネ賦課金を除く。

注目してほしいのは単価差が段階ごとに広がる点だ。1段階目(120kWhまで)は規制料金と同じ。2段階目で2.14円、3段階目で4.85円と、使用量が増えるほど1kWhあたりの割引が大きくなる。
ここに世帯人数が効いてくる。電気使用量は、世帯人数にほぼ比例して増える。2人世帯なら2段階目の途中まで、4人世帯なら3段階目にしっかり食い込む。3段階目を多く使う世帯ほど、4.85円という大きな割引が適用される量が増える。これが「世帯人数が多いほど得」の正体だ。
逆に、1段階目(120kWh)の範囲でほぼ収まる単身・少使用量世帯は、規制料金と単価が同じなので、割引の恩恵がほとんど生まれない。この構造については全エリアの料金単価を整理した記事でも詳しく触れている。
世帯人数別の平均電気使用量はどれくらいか
試算の前提として、世帯人数ごとの平均的な電気使用量を確認しておく。総務省の家計調査や各種統計をもとにした一般的な目安は、以下の通りだ。
| 世帯人数 | 月の電気使用量の目安 | 月の電気代の目安(規制料金ベース) |
|---|---|---|
| 1人暮らし | 約160kWh | 約6,000〜7,000円 |
| 2人暮らし | 約260kWh | 約9,000〜11,000円 |
| 3人家族 | 約330kWh | 約11,000〜13,000円 |
| 4人家族 | 約370kWh | 約13,000〜15,000円 |
| 5人家族 | 約450kWh | 約15,000〜18,000円 |
※総務省家計調査等をもとにした一般的な目安。季節・地域・住環境で大きく変動する。冬場・夏場はこれより増える傾向。

この表を見ると、2人暮らしで260kWh、3人家族で330kWh、4人家族で370kWhあたりが標準的な水準だと分かる。3人以上の世帯は、超TERASELの3段階目(300kWh超)に入ってくる。
ただし、これはあくまで平均だ。同じ2人暮らしでも、在宅勤務者がいる家庭、ペットがいる家庭、オール電化でない戸建て住宅などは、この目安を大きく超えることがある。自分の検針票の実際の使用量で見るのが一番正確だ。
次の章から、この世帯人数別の使用量を使って、TERASELでんきに切り替えた場合の実額を計算していく。
【実額試算】2人・3人・4人・5人世帯でいくら安くなるか
ここが本題だ。東京エリア・40A契約で、世帯人数別に「東京電力従量電灯B」と「超TERASEL東京B」の電気代を計算し、年間の節約額を出した。
| 世帯人数 (月使用量) |
従量電灯B (月額) |
超TERASEL (月額) |
月の節約額 | 年間節約額 |
|---|---|---|---|---|
| 2人暮らし (260kWh) |
9,623円 | 9,479円 | 144円 | 約1,728円 |
| 3人家族 (330kWh) |
12,459円 | 12,151円 | 308円 | 約3,696円 |
| 4人家族 (370kWh) 【我が家に近い】 |
14,079円 | 13,577円 | 502円 | 約6,024円 |
| 5人家族 (450kWh) |
17,319円 | 16,429円 | 890円 | 約10,680円 |
※東京エリア・40A・税込。基本料金+電力量料金で計算(燃料費調整額・再エネ賦課金は両プラン共通のため除外)。単価は2024年9月1日時点。

試算から見えた3つのこと
① 世帯人数が増えるほど、節約額が加速度的に伸びる
2人(年約1,728円)→ 3人(年約3,696円)→ 4人(年約6,024円)→ 5人(年約10,680円)。人数が増えるにつれ、節約額の伸び幅そのものが大きくなっている。これは3段階目の使用量が増えるほど、4.85円の割引が効く量が増えるためだ。
② 2人暮らしでも「損はしない」が、旨みは小さい
2人暮らし(260kWh)でも年間1,728円は安くなる。損はしない。ただし、手続きの手間を考えると「劇的にお得」とは言いにくい水準だ。2人暮らしの場合は、超TERASELではなく通常のTERASELプランの方が有利になるケースもある(後の章で詳述)。
③ 4人以上なら、明確に「動く価値がある」
我が家(4人・実際は380kWh)の場合、この試算より少し多い年間6,000円強の節約になる。ここに楽天ポイント(年間800〜1,000pt程度)と新規契約特典(2,000円相当)が乗る。初年度で見れば、実質1万円近いお得になる計算だ。4人家族の私にとって、これは「動く価値がある」とはっきり言える金額だった。
損益分岐点──何kWhから超TERASELが得になるか
世帯人数ではなく「使用量」で見た方が、自分の家に当てはめやすい人もいるはずだ。そこで、使用量ベースの損益分岐も整理しておく。
結論から言うと、東京エリア・40A契約の場合、超TERASELプランは全使用量帯で規制料金より安くなる。1段階目の単価が規制料金と同じで、2段階目以降が安いため、使えば使うほど差が開く一方だからだ。
| 月使用量 | 年間節約額の目安 | お得度 |
|---|---|---|
| 120kWh未満 | ほぼ差なし(数百円) | △ 旨みは小さい |
| 120〜250kWh | 年間1,000〜2,500円 | ○ 損はしない |
| 250〜350kWh | 年間2,500〜5,000円 | ◎ 動く価値あり |
| 350〜500kWh | 年間5,000〜11,000円 | ◎◎ 明確にお得 |
| 500kWh超 | 年間11,000円〜 | ◎◎◎ 最もお得 |
※東京エリア・40A・規制料金との比較。燃料費調整額・再エネ賦課金を除く。

ポイントは、「120kWh未満だと旨みが小さい」という一点だ。この帯は超TERASELの1段階目(規制料金と同単価)でほぼ完結してしまうため、割引が生まれにくい。月120kWh未満というのは、単身で日中ほとんど家にいない生活の水準だ。
逆に言えば、2人以上の世帯であれば、月の使用量はほぼ確実に120kWhを超えるため、超TERASELの恩恵が生まれる。世帯人数が「2人以上」というのが、実用的なひとつの目安になる。
ここまでの試算はすべて東京エリアの数字だ。エリアによって単価が違うため、損益分岐も変わる。特に関西エリアは事情が特殊なので、次の章で扱う。
エリアで分岐点が変わる──関西エリアの特殊事情
東京エリアでは「2人以上なら得」という分かりやすい結論だったが、エリアによって損益分岐点は変わる。特に注意が必要なのが関西エリアだ。
関西エリアは「550kWh超」が目安
複数の電力比較サイトの試算によれば、関西エリアの超TERASELプランは、月550kWhを超える使用量でないと規制料金より安くならないとされている。これは東京エリアの感覚(2人以上で得)とは大きく異なる。
理由は、関西電力エリアの規制料金(従量電灯A)の単価設定が、もともと全国的に見て安い水準にあるためだ。TERASELの超TERASELプランは全国で競争力のある単価だが、もともと安い関西の規制料金と比べると、差が出るのが高使用量帯に偏る。
つまり関西エリアの場合、「ファミリーでも、月550kWhを超えるようなかなりの大家族・大量使用世帯でないと、はっきりした旨みは出にくい」ということになる。関西在住の3〜4人世帯は、必ず自分の検針票でシミュレーションしてから判断すべきだ。
エリア別の傾向まとめ
| エリア | お得になりやすさの傾向 |
|---|---|
| 東京・東北・北海道 | 2人以上の世帯で得になりやすい |
| 中部・九州・北陸 | 単価が元々安いエリアだが、3人以上なら得が出やすい |
| 関西・中国・四国 | 高使用量世帯向け。特に関西は550kWh超が目安 |
※各種電力比較サイトの試算傾向に基づく一般的な目安。正確な損益分岐は使用量・契約条件で変わるため公式シミュレーション推奨。

各エリアの具体的な単価は全エリアの料金単価を整理した記事で確認できる。自分のエリアの単価を見てから、この章の傾向と照らし合わせると判断しやすい。
世帯人数が多い家庭の「隠れた武器」──楽天ポイントの積み上がり
電気代の節約額だけを見てきたが、ファミリー世帯にはもう一つの武器がある。楽天ポイントの積み上がりだ。
TERASELでんきは、電気代200円(税込)につき楽天ポイントが1pt貯まる。電気代が高い世帯ほど、貯まるポイントも多くなる。世帯人数別に見ると、こうなる。
| 世帯人数 | 月の電気代の目安 | 月に貯まるポイント | 年間ポイント |
|---|---|---|---|
| 2人暮らし | 約9,500円 | 約47pt | 約564pt |
| 3人家族 | 約12,000円 | 約60pt | 約720pt |
| 4人家族 | 約14,000円 | 約70pt | 約840pt |
| 5人家族 | 約17,000円 | 約85pt | 約1,020pt |
※電気代(燃料費調整額込みの請求額)200円につき1ptで試算。実際の付与額は請求額により変動。
電気代そのものが高いファミリー世帯は、その分ポイントも多く貯まる。5人家族なら年間1,000pt超。楽天カードで支払えば、カード決済分のポイントもさらに上乗せされる。
ただし、この楽天ポイントの積み上がりは「楽天経済圏を使う人」にとっての価値だ。楽天市場や楽天カードを使わない人にとっては、貯まっても使いにくい。楽天でんきとの詳しいポイント比較は楽天でんきとの料金・ポイント比較記事にまとめたので、楽天ユーザーはそちらも参考にしてほしい。
ファミリー世帯がつまずきやすい2つの注意点
「ファミリーなら得」と分かった上で、それでも注意すべき点が2つある。正直に書いておく。
注意点①:燃料費高騰局面では規制料金より高くなる月がある
超TERASELプランには燃料費調整額の上限がない。平時は規制料金より安いが、燃料が大きく高騰した局面では、上限のある規制料金の方が安くなる月が出る可能性がある。
電気使用量が多いファミリー世帯は、この影響も人数分だけ大きく受ける。得も大きいが、高騰時のリスクも大きい、という両面性がある。この構造については燃料費調整額の上限なしが実際にどう効くのか構造検証した記事で詳しく分解した。ファミリー世帯こそ、ここは理解しておくべきだ。
注意点②:オール電化住宅は対象外
ファミリー世帯でオール電化住宅の場合、超TERASELプランはおすすめできない。オール電化住宅は深夜の安い時間帯にまとめて電気を使う専用契約になっており、TERASELでんきの一般プランに切り替えると、かえって高くなる可能性が高い。
TERASELでんきにはオール電化専用のプランがないため、オール電化のファミリー世帯は、この記事の試算はそのまま当てはまらない。必ず公式シミュレーションで自宅の契約と比較してほしい。
二人暮らし世帯は「超TERASEL」と「TERASEL」どちらか問題
ここまで超TERASELプランを前提に話してきたが、2人暮らし世帯には一つ判断が必要だ。超TERASELプランと、通常のTERASELプランのどちらを選ぶか、という問題がある。
2人暮らしの標準的な使用量(月260kWh前後)は、超TERASELとTERASELの損益分岐帯にちょうど乗っている。この帯では、両プランの差はごくわずかになる。
| 月使用量 | おすすめプラン | 理由 |
|---|---|---|
| 〜200kWh | TERASELプラン | 基本料金がやや安く、少使用量帯で有利 |
| 200〜280kWh | 両方を比較 | 差が小さいゾーン。シミュレーション推奨 |
| 280kWh超 | 超TERASELプラン | 3段階目の単価差が効き始める |
※東京エリアの目安。エリアにより分岐点は変動する。
2人暮らしでも、在宅勤務や戸建てで使用量が多め(月300kWh超)なら超TERASELが有利。逆に、日中は共働きで不在がちの少使用量なら、TERASELプランの方が基本料金が安く有利になる。
なお、単身世帯はさらに使用量が少ない領域になるため、分岐点が変わる。一人暮らしでのTERASELプランと超TERASELプランの逆転ラインについては、一人暮らしで月150kWh前後の分岐点を試算した記事にまとめた。
この判断の詳細は、4プランから自分に合うものを選ぶための判断フロー記事に判断フローを用意した。2人暮らしでプランに迷う場合は、そちらを参照してほしい。
月300kWh以上使う(在宅・戸建て等) →
月200kWh以下(共働き・不在がち) →
月200〜300kWhの中間 →
結論──4人家族の私が超TERASELを選んだ理由
世帯人数別の試算が終わった。最初の問いに戻る。
「TERASELでんきは何人家族から得なのか?」
私の答えは、こうだ。
- 2人暮らし:損はしないが旨みは小さい。プラン選び(超TERASEL/TERASEL)に一手間かける価値あり
- 3人家族:年間3,000〜4,000円の節約。動く価値が出てくるライン
- 4人家族:年間6,000円前後+ポイント+特典。明確に得
- 5人家族:年間1万円超。最もお得な層
つまり「3人家族から明確に得、4人以上なら迷う理由がない」というのが、計算し尽くした私の結論だ。ただし関西エリアだけは例外で、550kWh超が目安になる。
我が家は4人家族・月380kWh。試算では年間6,000円強の節約に、楽天ポイントと特典が乗る。過去に新電力で痛い目を見た私が、それでも動く価値があると判断できる金額だった。
──だから私は、超TERASELプランを選んだ。

ただし、この記事の試算はあくまで統計上の平均使用量に基づくものだ。あなたの家の実際の使用量は、検針票を見れば分かる。世帯人数別の目安で当たりをつけたら、最後は必ず自分の検針票でシミュレーションして、確定させてほしい。それが、数百円・数千円の違いを正確に掴む唯一の方法だ。
※料金単価は2024年9月1日時点(北海道のみ2025年11月1日時点)の公式公表データです。世帯人数別の使用量は総務省家計調査等の統計に基づく目安です。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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